言論統制    梓澤和幸


防衛庁リスト漏れについて(2002年6月7日)


  防衛庁リストについて、5/7付毎日新聞投書欄に、一朝有事の際の逮捕者リストが出来ているのではないか、との投書が載っていた。
  新聞の問いかけ方が、浅い気がする。防衛白書(日本の防衛)平成9年度版に、統合幕僚会議に「情報本部」が出来たことが記されている。1600人の陣容だという。
  防衛庁内のLAN、内局、三軍の幕僚に100人以上の氏名当が載った、というのは、この情報本部の行った仕事と、何か関係があるのではないか。
  ジャーナリストのみなさんは、法違反を言い立てるだけでなく、隠された事実を掴みだして欲しい。
  ここのところ、「思想検事」(岩波新書) 萩野 不二夫
          「有事法制とは何か」(インパクト出版会) こうけつ 厚
          「有事法制のすべて」(新日本出版社) 自由法曹団
          「個人情報保護法のねらい」 だい
などを呼んでいるが、推理小説より、知的興味を楚々らっる。
  私たちは、 “狼が来るそ” ではなく、 “狼とともに住み、彼らをコントロールする” 時代に住んでいるのだ。
  ここのところ、英語の表現も付け加えておきたい。
  This is the day when we should say to the people not that 'The wolves will come' but that 'The wolf is clear and present danger' We are obliged to co-live with them and to control them wisely'
  自らを含め、たけだけしきは代を憂慮し、腕組みをする青年達に呼びかけよう。
  学べ、学べ、感性と理性をつなぐ想像力を働かせよ。
  君の質を深めること、それだけがこの時代に立ち向かう武器なのだ。